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  • 2015年6月21日 『みら会』(みらいびとで会いましょう2015)を開催しました!

6月21日、社会起業大学にて『みらいびとで会いましょう2015』(通称:みら会)を開催いたしました。

 

今回のテーマは「地域包括ケア」。これからの福祉のあり方を、職種や立場や世代を超えた「当事者全員」で語り合いました。

 

はじめにみらいびと代表の福島見容から、介護福祉の世界でNPO法人を立ち上げたきっかけ、「すべては自分の延長である」というみらいびとのコンセプトについてご挨拶いたしました。

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「福祉を知ることは人生を主体的に生きることに繋がる」という言葉に、共感された方が多かった様子。地域包括ケアの中心にいるのは「人」、高齢者福祉のみならず、障がい者・児童保育・生活困窮者支援など、福祉の名のもとに皆が当事者であるというメッセージを、今後も発信し続けていきたいと思います。

 

 

第1部は“すんごい人たち呼んできました!”の講演会。

 

お一人目は山口宰氏

社会福祉法人光朔会オリンピア常務理事

神戸国際大学経済学部 都市環境観光学科准教授

「誰もが“その人らしく”暮らせる地域を作る・・・スウェーデンに学ぶオリンピアの取り組み」。

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“人が施設に合わせるのではなく、人に合わせて施設がある”のが理想という「パーソン・センタード・ケア」の考え方や、物事を変えていくための3つのポイント「自分が変わる」「いつも仲間とともに」「できない理由ではなく、できる方法を探す」について、グループホームに入居している93歳の方の「死ぬまでに1度ハワイへ行ってみたい!」というひとことから入居者3人、ご家族5人、スタッフ5人の計13名で4泊6日のハワイ旅行に行ってしまったという壮大なプロジェクトの話など、具体的な実際の活動も紹介しながらお話しくださいました。

スウェーデンへ留学していたときの“自分ひとりのために講義がすべて英語で行われた”という話しに、「相手の立場に立つ」ことの本当の意味を知った気がしました。

 

 

お二人目は長谷川幹氏

三軒茶屋リハビリテーションクリニック院長

「“医療のリハ”から“生活のリハ”へ・・・障害者の“主体性”で叶えるこれからの社会ビジョン」。

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2005年に世田谷で発足した「高次脳機能障害者のための施策」において、“「障害者」=支援を受ける側、「健常者」=支援をする側”と限定するのではなく、80歳代でパーキンソン病になった高齢者が、自分の能力の少し上のレベルに向けて努力すると脳血流が増え新しい神経回路が形成され、3年後には食事などほぼ全介助だが絵を描くことができるようになったり、旅行に出かけることができるようになった事例を数多く紹介してくださいました。

“その人のしたいことが見つかれば改善する”ということと、「障害」があり全介助でも「自立」できる、という考え方がとても新鮮でした。そして、通所リハビリの最終目標として「通所すること」から「地域でつながること」へ向けて、本人の意欲を引き出し「主体性を再構築」していくことが大切、とのお話しがとて印象的でした。

 

 

第2部は“半径2キロのイノベーターたち”のパネルディスカッション!

 

パネラーは福祉用具プランナーの小暮慶次さん、特別養護老人ホームマネジャーの浜田実希さん、障害者ガイドヘルパーの小柳陽平さん、認定NPO法人(子育て支援)勤務の二河等さんのみなさん。ファシリテーターは福島見容が務めました。

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地域包括ケアとは高齢者介護向けの施策とイメージされやすいですが、地域には子供もいる障害を持った方もいる、様々な働く人がいる、1人1人に人生のストーリーがあるということを視野に入れ、「誰にでもある生活の一部」としてとらえなおす、貴重な機会となりました。

 

今回のパネラーの皆さんはまさに福祉の最前線でご活躍の若きリーダーの方々。この仕事に就いたきっかけ、現場での学びには、それぞれの物語があり、深い「原体験」に触れることで、参加者の心に深く届き、涙を流される方も多くいらっしゃいました。

若いひとたちがそれぞれの持ち場で活躍している様子に、参加者の皆さんも大いに刺激を受けた様子。

さっそくやってみようと思うことは何ですか?という問いに、「まずは自分が住んでる地域のホームページを見てみます!」など、身近な1歩をふみだすヒントがもらえました。

 

 

第3部は“みんなでいっぱい語り合おう”のグループディスカッション!

 

参加者全員が4つのグループに分かれて「“当事者のひとり”としていま自分にできること」について語り合いました。

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初めて会ったメンバーでのディスカッションでしたが、自己紹介をしたあとワイワイガヤガヤ声も大きくなり、それぞれに「さっそくやってみること」を宣言して、明日から“さっそくやること”への前向きな背中押しがたくさんありました。

 

 

受付横のコーナーでは、オリンピア兵庫特製の「エリィくん」グッズ、オリンピアファームで育てたおいしいお米やコーヒーなどのグッズを販売し、大好評!!

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『みら会』を続けていくことで、みらいびとが目指す「福祉は皆が当事者、すべては自分の延長である」という理念の原点をを多くの方に知っていただき、職種・立場・世代を超えた“対話のプラットフォーム”を作っていきたいと考えています。これからもご支援のほど、どうぞよろしくお願いします!

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